胃ポリープ

胃ポリープとは?

胃ポリープとは?胃粘膜の表面から発生する「イボ」のようなものを「胃ポリープ」と呼びます。
胃ポリープは大きく、胃底腺ポリープと、過形成性ポリープに分けられます。胃ポリープは、胃の分泌腺の細胞が異常な増殖をして発生するものと考えられます。がん化することはまずありません。
一方で過形成性ポリープは、胃底腺ポリープと比べると、がん化のリスクが高いと言えます。特に2センチを超えるものは注意が必要です。

胃ポリープは
自覚症状がない!?

胃ポリープそのものは、ほとんど無症状です。
ただ、慢性胃炎を合併していることもあり、その場合には胃の不快感や痛み、食欲不振などの症状を伴うことがあります。
また、過形成性ポリープの場合には、微量な出血を伴うことがあります。血液をサラサラにする薬を飲んでいる方、透析治療を受けている方などは、出血が続き貧血をきたすことがあります。

胃ポリープの原因は?

胃底腺ポリープ、過形成性ポリープのいずれかによって、原因が異なります。

胃底腺ポリープの原因

ピロリ菌に感染していないきれいな胃に生じやすい傾向にあります。
胃粘膜中にある胃底腺が大きくなり、隆起することでポリープが形成されます。がん化するおそれはまずありません。

過形成性ポリープの原因

ピロリ菌に感染している胃に生じやすい傾向があります。
胃の粘膜の修復と再生が繰り返されるうちに、細胞が異常に増殖してポリープを形成するものと考えられています。一部ががん化するおそれがあります。

胃ポリープが出来やすい人

胃ポリープが出来やすい人胃底腺ポリープはピロリ菌に感染してない人に、過形成性ポリープはピロリ菌に感染している人に発生しやすいことが分かっています。
また、全体としては胃炎のある人にポリープが発生しやすい傾向にあります。

胃ポリープを放置すると…

先述の通り、胃底腺ポリープががん化することはまずありません。一方で過形成性ポリープについては、放置しているとがん化する可能性があります。
がん化するおそれのあるもの、1センチ以上に成長したものについては、治療を検討する必要があります。

検診で胃ポリープを
指摘されたら

検診で胃ポリープを指摘されたら胃がん検診のバリウム検査などで胃ポリープを指摘された場合には、胃カメラ検査を受けることをおすすめします。バリウム検査では、ポリープの種類などを調べることができないためです。
当院では、鼻から通す経鼻内視鏡、ウトウトと痛みや恐怖を感じにくい状態をつくる鎮静剤をご用意しております。また診察から検査、診断、治療までを一貫して消化器・内視鏡専門医が担当します。どうぞ安心してご相談ください。
ピロリ菌感染が疑われる場合には、その検査および除菌治療を行うことが可能です。

胃ポリープの治療

胃ポリープについては、1センチ以下のもの、がん化の可能性がないものについては、経過観察とすることがほとんどです。
ただし、2センチ以上のもの、がん化の可能性があるもの、あるいは経過観察中に急に大きくなったものについては、治療の対象となります。
通常は、内視鏡によってポリープを切除します。大きくなったもの、がん化しているものについては、開腹手術が必要になることもあります。

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